” 100人いたっていいんだからさ!! ” ~「ダイの大冒険」達観した勇者だからこその名言~

ダイ名言

最終決戦に向けて盛り上がってきた、TVアニメ「ダイの大冒険」。いよいよ死の大地への総攻撃を仕掛けようというところですね。そして、そこに登場したオリハルコン超軍団「ハドラ―親衛騎団」。

ダイパーティ VS ハドラ―親衛騎団。パーティバトルの勝負の行方は⁈ 今回は、ハドラ―親衛騎団との戦いに向かう前に勇者ダイが放った、なるほど「勇者の名言(パワーワード)」です。

” 100人いたっていいんだからさ!! ” -ドラゴンクエスト ダイの大冒険 18巻:勇者ダイ-

いよいよ魔王軍との戦いも佳境。大魔王バーン率いる魔王軍の残る強敵は魔影参謀ミストバーン、死神キルバーン、そして超魔生物に進化したかつての魔王ハドラ―の3人に絞られた。

地上の各国は力を合わせて、魔王軍の本拠地「死の大地」へ大軍を送りこむ船を完成させようとしていた。しかし、その船を建造している港がハドラ―親衛騎団に襲われた!!

ダイたちは救出に向かおうとするが、行ったことのない所には瞬間移動呪文(ルーラ)では行けない。しかし、そこに現れた「北の勇者・ノヴァ」。彼はリンガイア王国の戦士団長を務める男。瞬間移動呪文(ルーラ)で港に行けると言う。

一緒に連れて行ってくれ、と頼むダイたちだが、ノヴァはこれを拒否。彼は「真の勇者は一人で充分」と思っており、「自称・勇者のご一行」のダイたちに強烈なライバル心を持っていたのだ。

ダイたちを置いて、一人で瞬間移動呪文(ルーラ)で港に飛んだノヴァ…。

ノヴァの勇者ならざる自分勝手な態度に怒り心頭のポップ。あんな奴は一人で戦って痛い目を見ればいいんだとばかりに思っていたが…。ダイがたしなめる。

” 一番コケにされてるのはおめぇなんだぜ!! “

と言うポップに対して、ダイが言う。

“そりゃ多少は腹立ったけど 別にどうでもいいじゃんか 誰が勇者かなんて “


” 強い仲間なら何人いたっていいし そのうち勇者は一人だけっていうきまりがあるわけでもないし “

” 2人いたって 3人いたって… 100人いたっていいんだからさ!! “

ダイの仲間たちはこの言葉で気持ちを切り替え、改めて港に救出に向かうことを決めるのだった。

器の大きい男は細かいことにこだわらない

小さいナリをして、器の大きさを感じさせるダイの名言です。

「同族嫌悪」という言葉がありますが、同じような能力や役割を持つ人には対抗心を持つのが普通です。人より認められたいという「承認欲求」を持つのは人として当然で、その最たる例が、同じような立場の人との比較にあるからです。

しかも、同じような能力と見られている人を出し抜くことで、より自分の能力は映えて見せることが出来る。足の引っ張り合いが起こるのも、この心理です。

皆、お互いを認め、お互いの力を引き出し合って取り組んだ方が良いことは分かっているのですが、なかなかその「優越感ある承認欲求」を捨てきることが出来ない。

協力する方が「大人の対応」と分かっているから、協力する姿勢は誰しも取りますが、本心からそれを望む人は多くはないのではないでしょうか。特に自尊心の強い人は。

この場面のノヴァもそうだと思うのです。ノヴァの行動は過剰ではありますが、その心理は人としてむしろ「普通」であり「人間らしい」とすら感じます。逆に言えば、行動に表裏がなく、清々しさすら感じます。

だからこそ、ダイの言葉が我々に響くのです。

ダイは明らかに本心から「勇者は100人いたっていい」と言っています。この無邪気さを含む正論が、少しでも卑しい気持ちを持つ人には突き刺さるのではないでしょうか。

「こうあるべき」「こうありたい」と思う反面、「こうはなれないな」と思う場面でもあります。でも、「こうあるべき」と思えるなら、良いのではないでしょうか。それはあなたの心にまだ、正しい気持ちが残っている、ということですから。

名言(パワーワード)あふれる「ダイの大冒険」を観る・読む方法

「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」のアニメはU-NEXTで配信中です。
1991年の1作目のアニメも配信されています。

原作マンガも単行本の電子書籍を配信しているので、購入して観れます。
※本ページの情報は2021年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。)

単話で原作マンガを読むなら、「ジャンプ+」で読めます。

「少年ジャンプ+」

(今回紹介した名言(パワーワード)や名シーンは、最初のジャンプコミックスで第18巻 第169話「北の勇者」に登場します)

「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」(監修:堀井雄二、原作:三条陸、作画:稲田浩司)は、1989年から1996年に週刊少年ジャンプで連載されたマンガです。
累計発行部数4,700万部を誇る、週刊少年ジャンプの名作マンガの1つなのです。

では、また、次回。



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