” パプニカの金属や布はすっごく高値で売れるのよ ” ~マンガの名言から等価交換の考え方を学ぶ~

ダイ名言

TVアニメ「ダイの大冒険」もレオナが復活、マァムが修業のためにパーティを離れ、ここからしばらくは「ヒロイン=レオナ」のターンになりますね。
マァムとレオナのヒロインとしての性格や立ち位置の違いも面白いです。
レオナの好奇心旺盛で自信満々で気ままな性格も嫌いじゃないです。

今回は復活したレオナの名言から「等価交換の考え方」について考察したいと思います。

” パプニカの金属や布はすっごく高値で売れるのよ ” ~マンガの名言から等価交換の考え方を学ぶ~ -ドラゴンクエスト ダイの大冒険 9巻:王女レオナ-

今までの激戦をくぐりぬくて来たダイの武器は既に限界が来ていた。
武器を調達するためにダイたちが向かった先は、軍備・商業共に発達し「最も安全な国」と言われるベンガーナ王国。ベンガーナにあるデパートに行けば、きっと素晴らしい武器を手に入れられる。

デパートに着いて、ダイが最初に目を付けたのが「騎士の鎧(3,800G(ゴールド))」
あまりの高価さに度肝を抜かれるダイ。
しかし、今回のスポンサーはパプニカ王国の王女レオナ。彼女は言う。

” 5000Gまでなら どれ買ってもいいわよ “

しかし、レオナがそんな大金を持っている様子はない。しかもパプニカは不死騎団に滅ぼされてから復興中だから、財政にそんな余裕もないと思われる。一体、どうしたらそんな大金が払えるのか?

正解は・・・

” パプニカの金属や布はすっごく高値で売れるのよ “
” あたしのこのドレスを売れば 2~30000Gにはなるわよ! “

「お金」はその価値を共通認識させたうえで成立する「金属」

実際にレオナのドレスは相当な価格で売れたようです。
騎士の鎧(3,800G)、レオナの新しい服(価格不明)を買って、更に16,000Gくらい残っていると言っているので、22,000~23,000Gくらいで売れたのではないでしょうか。

何気ないシーンと台詞なのですが、ここから感じるのは
「何かを買うのに必要なのは必ずしも『お金』ではない」
ということですね。

売買・取引の基本は「物々交換」

お金と同様の価値を認められるものならば「交換」によって手に入れることが出来るのだ、ということです。
今回のシーンも結局はレオナの服をお金に替えて、その替えたお金で買い物をしているので、最終的には「お金で買い物をした」ということではあるのですが「等価交換」のイメージは掴みやすいシーンなのではと思います。

「お金」はそのものに価値があると感じがちですが、本来の商売の在り方は「同等の価値の物を交換し合う『物々交換』」にあることを再認識させてくれる、そんなさりげない学習ができるシーンではないかと思います。

「お金」の不思議

そして、同時に「お金の不思議さ」にも改めて気付かされます。
今回の買い物にも途中に「お金」が入ることで、より「お金も等価交換の一種」であることが分かります。

しかし、お金は純粋な金属としては大きな価値はないです。
では、何故、本質的な価値に不相応な買い物ができるのか?
それは、お金には付加価値が与えられており、その付加価値が人々に共通認識されているからです。

例えば500円玉も、あの形状が500円の価値を生み出しているのであって、純粋な金属の価値としては500円にはなりません。
あの形状により見えない付加価値=500円という価値を与えられているだけなのです。

紙幣も同様です。つまり、その価値が共通認識されなければ、貨幣も紙幣も意味はない。
大人気マンガ「北斗の拳」の冒頭に「世紀末においては札束なんて持っていてもクソの役にも立たない」的な発言がありましたが、正にその通り。
付加価値の共通認識が成立しなくなれば、結局は「物々交換」が基本で「モノそのもの」を持っている方が有益なのです。

更に進化した取引方法の「電子マネー」「仮想通貨」

現在は電子マネーや仮想通貨など、更に進化した売買の形式がありますが、基本の考え方は同じですよね。
貨幣・紙幣以上に実体を伴わないお金
付加価値だけで成立しているお金と言えるでしょうか。
僕は仮想通貨には詳しくありませんが、お金の価値の本質がどういうものかということは理解して、慎重に運用すべきだとは思います。

「ダイの大冒険」今昔物語 ~アニメ・原作マンガを観るには~

TVアニメ「ダイの大冒険」22話「デパートに行こう」はファンから注目された回でした。
今回の新アニメは「全年齢向けの健全な作品」という方向性が強く意識されているようで、原作では割とナチュラルに描かれていたちょっとエッチなカットが、割と改められた演出になっています。
…ということで、今回のデパートでの買い物でレオナが服を選ぶシーンを原作マンガと新旧アニメで比較してみようと思います。

1.原作マンガ 第9巻の章間の追加サービスカット

2.1991年版 TVアニメ第1作目のレオナ ビキニコスチューム

3.2021年版 TVアニメ最新作のレオナ 天使のレオタード

今回の天使のレオタードも魅力的ですが、前のデザインでも見てみたかったような…

1作目のアニメのビキニコスチュームのレオナを観たいという人はU-NEXTで配信中です。
U-NEXTでは最新アニメも配信中なので天使のレオタードのレオナも観れます。
原作マンガも単行本の電子書籍を配信しているので、購入して観れます。(上のサービスカットが見られるのかは未確認ですが… ※本ページの情報は2021年2月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。)

アニメ観るなら<U-NEXT>

単話で原作マンガを読むなら、「ジャンプ+」で読めます。
「少年ジャンプ+」
(今回紹介した名言(パワーワード)や名シーンは、第77話「超竜軍団猛攻!!!」に登場します)

「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」(監修:堀井雄二、原作:三条陸、作画:稲田浩司)は、1989年から1996年に週刊少年ジャンプで連載されたマンガです。単行本は最初のジャンプコミックスで全37巻。1991年にTVアニメ化もされています。

「ダイの大冒険」の新アニメは微妙に今の時代に合わせたアレンジや完結作品だからこその伏線演出の追加などがあってファンにも楽しい作りですね。
その辺を楽しむのも通と言えるかもしれません。

ではまた、次回。


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