TVアニメ「ダイの大冒険」が好評放送中ですが、いよいよヒュンケルや魔王軍の六大軍団長も登場してきて”らしく”なってきましたね。ヒュンケルとの戦いはとてもドラマチックであり、ダイが”魔法剣”を覚えたりとストーリー上では重要なエピソードではあるんですが、今回はその次のエピソード”フレイザード編”からの名言(パワーワード)をご紹介します。
マンガの名言(パワーワード) ” 魔法使いの魔法ってのはな 仲間を守るためのものなんだ ” -ドラゴンクエスト ダイの大冒険 6巻:大魔道士マトリフ-
魔王軍六大団長の一人「氷炎将軍フレイザード」との最初の戦いで撤退を余儀なくされたダイたちパーティ。なんとかパプニカ王国の気球船に乗り込み逃れようとしたが、氷炎軍団の追手が!! 更にダメージを負った気球船はどんどん高度が下がり、このままでは海の大渦に落ちて一巻の終わり…!? そんな絶体絶命のピンチを救ったのが「大魔道士マトリフ」だった。
マトリフは勇者アバンの仲間だった男。かつては「世界の魔法使いの頂点に立つ男」と称された者なのだ。そんなマトリフがポップを見て進言する。「………あいつオレにあずけんか」と。見どころを買われたのかと思いきや、真意は真逆。「あんな弱そうな魔法使い はじめて見るぜ オレがなんとかしてやらんと あいつ死ぬぞ」 かくして、ポップはマトリフの弟子入りをすることになったのだ。
優しいアバンと違い、マトリフの修業はスパルタを極めた。死ぬような思いをしながらもなんとか課題をこなしていくポップ。しかし、攻撃魔法ではない「ルーラ」等を教えてくるマトリフに少し不満気味。「ルーラなん覚えたって戦いの役には立たないじゃんか…!!」と愚痴をこぼす。
その時、マトリフが一喝する!!!!
” …生意気ぬかすなッ!!! “
” 魔法使いの魔法ってのはな 仲間を守るためのものなんだ “
” 無数の呪文と知識をかかえ 皆の危機はらうのが魔法使いの役目だ “
もし、ポップがルーラが使えていたら炎上する気球船から仲間をたやすく救うこともできたはずだ。真実を突かれたポップは猛省し、マトリフの修業を死に物狂いでクリアするのだった。
名言(パワーワード)に込められた意味を深読む
「深読む」とは言いましたが、このマトリフの名言(パワーワード)はストレートで分かり易いですね。つまり、魔法使いとは「縁の下の力持ち」がデフォルトなのだ、ということです。強力な攻撃魔法を使って、バトルの主役になることも多々あるでしょうが、それよりも重要なことが「仲間を助けられる存在」であること。最終決戦で出てくる台詞に「大魔王を倒すことが出来るのは、勇者の一太刀」という趣旨のものがあります。大魔王を倒せる勇者にその一撃を決めさせるために仲間がおり、魔法使いもいるのだと。魔法使いは単に敵を倒して大魔王のところまでたどり着く手助けをするだけでなく、そのために有利になるように傷ついた仲間を回復させたり、迷宮があれば呪文で脱出したり、魔法力で閉ざされた扉があれば開放できる呪文をつかったり…等々、様々なパーティへのサポートが重要な役割なのだということをマトリフは言っているのでしょう。
今回のマトリフの名言(パワーワード)のような考え方は、仕事などにおいても重要なものです。何か一つのプロジェクトを成功させるために多くの人が動いている。その中には人前に出て発表したりする「目立つ仕事」と、現場的で専門的な業務の「目立たない仕事」があります。前者は分かり易く持ちあげられ、後者はそうでもない。だが、仕事の重要度としてはどちらも同じか、むしろ「実」という意味では後者の現場的・専門的な仕事の方が重要かもしれません。どんなに目立ったとしても、実際の中身がダメなら意味がない。それどころか、変に注目を集めた分、ダメなものだった場合、その「ダメなものである」ということを大々的にアピールしてしまうようなことになり、「効果=0」どころか「マイナス効果」になってしまうのです。
現場職の人はもともと職人気質で、目立つことを必ずしも求めない人は多いですが、どんな役割も一つの成功に向かって存在しているんだと言う意識を全員が持って、各々がその仕事に求められていることの自覚を持って取り組むことが成功への近道です。そして評価は後から実績に対してついてくる。そういう心意気で仕事したいものです。
「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」を見たい・読みたい!!
因みにポップですが、大魔王の最終決戦においては、今回の名言(パワーワード)を非常によく自覚した行動をとります。今回の名言を覚えていればよりポップの成長を実感することができます。こういう割と分かり易い伏線回収によるドラマの盛り上げも「ダイの大冒険」の魅力です。
では「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」のアニメを観たり原作マンガを読む方法をご紹介します。
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原作マンガは「少年ジャンプ+」やU-NEXTで配信中です。単話で読むなら「少年ジャンプ+」、まとめて読みたい場合はU-NEXTがオススメです。(※本ページの情報は2020年11月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。)
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(今回紹介した名言(パワーワード)や名シーンは、第55話「マトリフの特訓」と大魔王戦でのポップの雄姿は第323話「勝機をつかめ!!!」に登場します)
ではまた、次回。
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