対比のパワーワード!!前編 ” この命くちはてるまで “

パワーワード!!

作品紹介を簡単に…

「仮面ボクサー」は島本和彦先生の最高傑作と評するひとも多い作品です。仮面ライダーのようなヒーローものをボクシングテーマで描いた作品です。全1巻の作品ですが、島本先生お得意のパロディチックなテイストにギャグと熱血がいいバランスで融合した島本先生の真骨頂とも呼べる作品です。

主人公「拳 三四郎」は仮面ボクサーです。彼の敵は世界征服ジムの6人の怪人的ボクサーたち。怪人的ボクサーは父親であるボクシング協会会長が認可してしまったルール違反のマスクを被ってボクシング界を混乱に陥れます。仮面ボクサーの戦いは6つの怪人的マスクを全て回収するまで続くのです…

主人公の根性は通常の人間の1/3(三分の一)

主人公・拳 三四郎の根性はなんと、通常の人間の1/3しかない!? …にも関わらず、口からは「魂」「命がけ」「はい上がる」「血みどろ」そういった言葉がポンポン出てきてしまうという、言っていることとやっていることが噛み合わない人間。
そんな拳だが、仮面ボクサーとして回収しなければならない怪人的マスクはあと一つまで迫っていた。

最後のマスクを被るのは世界最強のヘビー級チャンピオン。その名も「ゴッドボクサー」。
不躾に挑戦状をたたきつけられた拳=仮面ボクサーは階級が全く違うゴッドボクサーと戦わざるを得なくなってしまう。
勝負は一瞬… 正に一瞬だった。
一瞬のうちにK.O.され、病院送りにされた仮面ボクサーは二度と無謀な戦いはしない、と心に決めるのだった…

体重が同じなら条件は同じ…

入院中にボクシング協会からの豪華なお見舞いを食べまくった仮面ボクサーはヘビー級の体重まで太っていた。次に戦うときのために、体重を増やしておく必要があるだろう、というボクシング協会の配慮にはまってしまった仮面ボクサー。しかし彼の「戦いたくない」という意志は強かった。

そんな彼が見たのは、復活を信じて病院まで応援に駆けつけてくれた人々の姿。
仮面ボクサーの気持ちは大きく動かされる…

” 体重が同じならば条件は同じです!! “
” 戦いましょう…!! この身…くちはてるまで…!! “

そして 仮面ボクサーはくちはてた…

一度、決定的な挫折をした仮面ボクサーが応援してくれる人々によって立ち上がる…!!
正に胸アツの展開です。
ゴッドボクサーとの再戦に臨む仮面ボクサー! さぞやすごい熱戦を繰り広げるものと思いきや、彼はくちはててしまうのです…

最終的にはくちはててしまったとしても、そこに至るまでの仮面ボクサーの覚悟の決意には感動を覚えざるを得ません。命くちはてるまで戦う、と誓い、現実にくちはてるまで戦った。正に有言実行と言えます。今回のは覚悟を決めた男のパワーワード!!の代表的なものと言えるでしょう。

” この命くちはてるまで “という台詞そのものは、「仮面ボクサー」以外のマンガやドラマでも出てきている台詞かと思います。
しかし、ストーリー展開やシチュエーションによって台詞の生死は決まります。
” この命くちはてるまで “を紹介するとき、僕はこのマンガを選んでしまうのです。

章タイトルの名言も多い

今回のパワーワード!!は厳密にはマンガの中の台詞ではありません。最終章前編の章タイトルです。章タイトルはその回のストーリーを凝縮したものが付けられることも多いので、パワーワード!!になり得るものも多いです。

特に今回の章タイトルのパワーワード!!は秀逸です。実は最終章後編の章タイトルと対になっているのです。

最終章前編 ” この命くちはてるまで “ !!!
最終章後編 ” この命くちはてるとも “ !!!!

2文字の違いが大違い。
「対比のパワーワード!!後編」に続きます。

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