作品紹介を簡単に…
「るろうに剣心」は和月伸宏先生の代表作の一つです。
1990年代の週刊少年ジャンプのメインを張った名作で、アニメ化、実写映画化、舞台化 等、様々なマルチメディア展開が為されています。
明治維新を裏から「人斬り抜刀斎」として支えた男「緋村 剣心」は文明開化後の明治で「不殺(ころさず)」を誓い、その証としての「逆刃刀(峰側に刃がついた刀)」を持って、その目に映る人々を救っていく。
バトルの読み応えはもちろん、人間ドラマが魅力の本作品。
現在、公式続編の「北海道編」がジャンプスクエアで連載中です。
今回は主人公・緋村 剣心の真摯な人柄が伝わってくるパワーワード!!です。
筆頭幹部と最後の決戦
日本転覆を目論む「志々雄 真実」軍との戦いは正に大詰めを迎えていた。
志々雄軍の本拠地に乗り込んだ剣心たちは、立ちはだかる強敵をギリギリで撃破し、最強の敵幹部「瀬田 宗次郎」との戦いに臨んだ。
宗次郎は「弱肉強食」を現世の理(ことわり)と信じて、実践してきた男。だが、剣心の「不殺」「弱い者を剣で助ける」という生き方はその理に異を唱えるものだった。
どちらの考え方が正しいのか、宗次郎はこの戦いで見極めようとする…
技量では剣心を圧倒する宗次郎。だが、強い意志を持って戦っている剣心を倒し切ることが出来ず、戦いは互いの奥義を激突させる最終局面へ…!!
本気なのは最終局面だけじゃない
「…本気ですね」
奥義の構えに入っている宗次郎が問う。だが、剣心の答えは予想を超えるものだった。
「…拙者は常に本気でござるよ」
「そうでなくては この口から出た言葉も 相手に本気とは思ってもらえぬ」
宗次郎は、これまでの剣心の言葉(今回戦う前からのも含めて)が全て本気であったことを理解する。ここでお互いの全力を持って、奥義をぶつけ合い、決着をつけることで何が正しいのか、自分の中で答えを見出すことが出来ると悟るのだった。
人生で大切なのは、何事にも本気であること
今回のパワーワード!!は実は作品において、それほど大きくは扱われていない台詞です。
見開きや1ページを使ってバーン!!…というような演出ではなく、ストーリーの流れの中で、ごく自然に発せられたものです。そして、この発せられ方そのものも、今回のパワーワードの本質を表している気がします。
つまり、「こんなに小さい扱いの台詞でも、本気なんだよ=いつでも全て本気なんだよ」ということを体現しているように感じます。そう思うと、この扱いの小さな演出にも含蓄を感じずにはいられません。
「重要なところだけ本気を出す」
そういう効率重視の考え方も確かにあると思います。
ですが、いつもいいかげんな対応をしている人間の本気の力を誰が測れるでしょうか。
そして信用してくれるでしょうか。
「いつも本気の人だからこそ、重要なところも安心して任せられる」
そういう人の心理・心情もこの台詞が教えてくれるのではと思います。
常に本気なら、悔いは残らない
” …拙者は常に本気でござるよ “
この考え方で普段から生活をできていたなら、仮にいつ死んでも人生に悔いは残らないのかもしれないです。一瞬一瞬を全力で生きるのは疲れますが、いつ死んでも良いという覚悟の裏返しと言えるかもしれないです。
他のマンガでも世紀末覇者が死ぬ間際に次のように言っています。
「我が生涯に 一片の悔いなし!!」
今回のパワーワード!!にも通じる意志を感じます…
「るろうに剣心」の原作マンガ(電子書籍)やTVアニメ、劇場版アニメ、佐藤健主演の劇場版実写映画 等はU-NEXTで配信中のようです。興味がわいてきた方は是非、観てみて下さい。(※本ページの情報は2020年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。)
コメント