マンガの名言(パワーワード) ” 真の勇気とは打算なきものっ!! ”

ダイ名言

TVアニメ「ダイの大冒険」。今日(2020年11月28日)の放送は序盤の盛り上がりピークの一つでしたね。ボクも大好きなエピソードで、原作マンガが連載中の時に「ダイの大冒険」にすごく興味を引かれるようになったキッカケでした。今回は今日のTVアニメでも登場した意外な人物からの名言です。意外な人物とは…⁈ (※今回は先のネタバレも多分に含みますのでご注意ください)

マンガの名言(パワーワード) ” 真の勇気とは打算なきものっ!! ” -ドラゴンクエスト ダイの大冒険 3巻:まぞっほ-

魔王軍の百獣魔団の軍団長クロコダインがロモス王国を強襲! 狙いはダイをおびき出し、倒すこと。城に攻め入り、王様を殺そうとするクロコダインの前にダイが駆け付け勝負を挑む。ダイはクロコダインの想像を超える速さで成長していた。ダイを手強しと見たクロコダインは不本意ながらも奥の手を出す。それはデルムリン島から連れてきた鬼面道士ブラスにダイの相手をさせること。自分の育ての親であるブラスには攻撃できないダイ。そこにクロコダインの必殺技「獣王痛恨撃」が炸裂し、一同大ピンチに!!

その様子を宿でインチキ勇者の仲間の魔法使い、まぞっほの水晶で見ていたポップ。ダイたちがクロコダインの強襲を察して飛び出した時、彼はクロコダインと戦うのが怖くて戦いについて行かなかったのだ。しかし、ダイたちのピンチに悩み始める。ダイたちは救いたいが、自分ごときが行ったところで何もできずに殺されるだけ、どうすべきなのか…⁈

” 勇者とは勇気ある者ッ!! “
” そして真の勇気とは打算なきものっ!! “
” 相手の強さによって出したりひっこめたりするのは 本当の勇気じゃなぁいっ!!! “

叫んだのは、なんと まぞっほ!! 彼も実は若い頃は正義の魔法使いを目指して修業していたらしい。この台詞は彼の魔法の師匠の言葉だったのだ。しかし彼はどうしても強いモンスターを前にすると仲間を見捨てて逃げ出してしまう。その成れの果てが今のインチキ勇者パーティだと言うのだ。

ポップに昔の自分を重ねた まぞっほ は、放ってはおけず助言したのだ。「胸に勇気のかけらが一粒でも残っているうちに、行け!!」と…

そしてポップはクロコダインを相手に、このバトルにおける決定打ともいうべき呪文を成功させる。
” これこそ 我が師アバンが得意とした伝説の呪文…!! 邪なる威力よ…退け…!! “

この名言(パーワード)を深読む ” 3つの教訓 “

ポップのヘタレぶりはこれまで十分描かれてきました。だからこそ、彼が勇気を振り絞り、アバンの教えを実感するこのシーンには泣かされます。ポップは最終的には大魔王バーンと互角に戦う程の大魔法使いに成長しますが、その最初のキッカケがなんと、まぞっほ。改めて読むと、その意外性に驚きます。

この名言(パワーワード)や今回の一連の名シーンは、人生における3つのことを教えてくれていると思います。

一つは、もちろんストレートの意味。「本当の勇気」とはどうあるべきかということで、「不変の意志」が重要であるということ。人生や仕事では、色んな状況下で様々な判断をしていくことになりますが、その判断の基準や考え方の軸はブレてはいけない、ということを暗に教えてくれます。

二つ目は、「逃げることは癖になる、だから逃げるな」ということ。これは当ブログでも別のマンガの名言(パワーワード)で紹介しているので、参照下さい。
【コチラ→】マンガの名言 ” 敬遠は一度覚えるとクセになりそうで。”

三つ目は、「誰が教訓を与えてくれるかはわからない」ということ。ポップは仮免ですが、正当な勇者アバンの使徒、かたや まぞっほ はインチキ勇者の仲間です。本来、ポップはまぞっほから教えられるようなことはないハズなのです。これは現実世界においてもあり得ることだと思います。「格下から教えられる」そういうことも、きっと、たくさんあるハズなんです。でも、人間はプライドが邪魔してなかなか認めることが出来ない。そうやって損をすることも多いということに早く気付くべきでしょう。これは何も大きな場面の話ではなく、会議の発言とかでも当てはまります。格下や若手、素人の意見が実は的を射ていることもあるのです。認められる懐の大きい人になりましょう。

見事な伏線回収。これが「ダイの大冒険」!!

さて、ポップのこの後の成長は主人公パーティだから当然なんですが、実はこの まぞっほ にも続きがあります。それはジャンプコミックス36巻。(因みに全37巻なので相当なクライマックス)
大魔王バーンは地上に魔法の核爆弾のようなものを仕込んで爆発させようとします。ヒャド系呪文で凍らせないと地上が無くなってしまう!! そんな超重要な場面で登場したのが、インチキ勇者パーティ。

まぞっほ は、その爆弾まで行くものの、自分の魔法力などで止められるのだろうかと弱気になります。彼はこれまでこういう重要な場面では常に逃げてきた人間だったのです。だが、今度は逃げ場はない。「お前も男なら、一生に一度くらい本物の英雄になってみせろ」という兄の言葉に、意を決する まぞっほ。

彼はインチキ勇者の仲間と共にヒャド系呪文をぶつけ、世界を救うのでした……

ボクは過去の記事でも「ダイの大冒険」の伏線回収の素晴らしさを語ってきましたが、今回のが正にそれです。色んな大小の伏線回収が為されますが、こんな端役たちまで最後に活躍させて完全に昇華させているのです。ハドラ―やノヴァもそうですが、本当にキャラクターを大切にしているマンガだな、と感じさせます。

【参考】人生における”やるべき時”を理解するこの重要性を教えてくれる名言(パワーワード)
● 悟りのパワーワード!! ” たった一度の今日という日! ”

「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」を見たい・読みたい!!

「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」(監修:堀井雄二、原作:三条陸、作画:稲田浩司)は、1989年から1996年に週刊少年ジャンプで連載されたマンガです。単行本は最初のジャンプコミックスで全37巻。1991年にTVアニメ化もされています。

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(今回紹介した名言(パワーワード)や名シーンは、第27話「ひとかけらの勇気!」と第338話「心をひとつに…!!」に登場します)

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